水素イオン指数を音高に変換する“pHテルミン”など「化学楽器」発表のお知らせ

　株式会社ソニックヘッド（本社:アメリカ合衆国、代表取締役:海沼賢）は、これまで自動車型ソフトシンセサイザー「CarSynth」や五拍子サンプリングCD「4++シリーズ」などを発表して参りました。これらの製品のプロデュースを行ってきたた宮下芳明 博士（ (株)ソニックヘッド プロデューサー / 北陸先端科学技術大学院大学 科学技術戦略センター研究員　http://www.homei.com ）により、音楽表現の可能性を拡張する新たな楽器「化学楽器」を開発いたしました。

　従来の楽器は力学（打楽器・弦楽器・管楽器など）や電磁気学（シンセサイザーなど）のように、「物理学」の知見に基づいて設計されています。そこに化学の要素を導入する試みとして、楽器　「泡音リズム [awa-odo-rhythm]」 および 「pHテルミン」 を開発いたしました。


■　「泡音リズム [awa-odo-rhythm]」

　二つの状態間を行ったり来たりする「化学振動現象」を応用し、泡の音で一定のリズムを作り出す楽器です。


■　pHテルミン

　 ガラス電極法に基づいた計測により、溶液の水素イオン指数(pH)を音高に変換する楽器です。pHが高くなるほど（すなわちアルカリ性なほど）音が高くなるように設定されています。


これらの化学楽器を用いたライブコンサートを、明和電機プロデュースによる「eAT '07 世界オモシロ楽器ショー in金沢」 にて行い、好評を頂きました。なお、現時点で製品化の計画については未定となっております。